一方で、ナスミさんの失踪事件で騒ぎになっている、ナスビー博士不在のナスビー博士の研究所では・・・
???「全国野菜警察から来ました、警部のバターナッツです。」
???「私は、名探偵マイターケです。」
???「ワシは、よく当たる占い師のハスーネじゃ。」
ナスビー博士がナスミさんを誘拐したというウワサはもう町中に広がっていました。
シロナス先生の通報により駆けつけたバターナッツかぼちゃのバターナッツ警部の他、事件のウワサを聞いた自称名探偵の舞茸のマイターケ氏と、自称よく当たる占い師の蓮根のハスーネ氏が捜査に協力したいと集まっていました。
バターナッツ警部「マルナスさん、あなたが最後にナスビー博士と会ったのは?」
マルナス「・・・今朝、まだ明るくなる前の時間デース。物音がして、目が覚めたら、ちょうどナスビー博士が玄関を出ていくところデシタ。行先は秘密で、今日から泊りで出かけるとは聞いていたのデスガ・・・。」
名探偵マイターケ「犯人はナスビー博士で間違いありません!」
占い師ハスーネ「おおお!ナスミさんの生霊の声が聞こえる~ッ!助けて~ッ!犯人はナスビー博士よ~ッ!」
バターナッツ警部「ちょっと、お2人は捜査の邪魔をしないで下さい!それで、その後、ナスビー博士と連絡はとれないんですか?」
マルナス「はい・・・。携帯電話を持っているはずなのですが、先程から何回電話しても、圏外になってマシテ・・・。」
シロナス「ナスミさんの方の携帯電話も、全くつながりません・・・。」
バターナッツ警部「う〜む。2人と連絡がとれないのは偶然なのか、やはり関係があるのか・・・。まずは警察犬を出動させます。同時に、町のあらゆる場所の防犯カメラをチェックするよう捜査を・・・。」
マルナス「・・・ソウダ!」
マルナス助手は現在上空を広く飛び交っている100体のサンタロボのことを思い出しました。
マルナス「各サンタロボに搭載されているカメラの映像を見てみみまショウ!もしかしたら、どこかに2人の姿が写っているカモ!」
そう言い、マルナス助手がサンタロボの管理モニターに近づいたとたん・・・
???「助けて~!!!」
???「僕たち、遭難しそうなんだ~!!!」
???「ナスビー博士が事件にぃ~!!!」
なんと、100体のうち1体のサンタロボの異常検知システムが起動し、警報の画面とともに、サンタロボのカメラから見える、クリビー・モモビー・ネギーンの姿が映し出されたのです!
クリビー「ナスミさん、の、二、セ、モッ・・・せいでっ!!!」
モモビー「ナスビー博士がっ・・・!!!」
ネギーン「助けて下さーいっ!!!」
音声は少し途切れ途切れですが、クリビーたち3人が必死で助けを呼ぶ声が聞こえました。
マルナス助手はすかさずモニターに映るサンタロボの位置情報を確認しました。
マルナス「クリビー君たち!!!???なぜ、スキースキー山に!?」
サンタロボの位置情報を示す場所は、スキースキー山の、スキー場やリゾートがある場所からかなり外れた、山中の立ち入り禁止区域の範囲内にありました。
シロナス「彼ら、ナスミさんとナスビー博士の名前を言っているように聞こえますっ!」
マルナス「え・・・!?もしかして、2人も同じ場所に・・・!?」
バターナッツ「・・・これは大変だ!とにかくすぐ、子供たちの救助に向かおう!」
名探偵マイターケ「ナスビー博士はナスミさんの他、子供たちまでも誘拐したのです!」
占い師ハスーネ「おおお!見えるぞっ!見えるぞっ!この水晶玉に、雪山とロッジが写っておるぅ!」
バターナッツ「おいっ!アンタらは捜査のじゃまをするなーっ!!!」
マルナス「・・・こうなったらアレを使うしかないデース!」
マルナス助手はダダッと走り、研究所の奥にある倉庫の扉を開けに行きました。
マルナス「ボツになったB案の超豪華特製サンタロボ、これで雪山の現場に急行しまショウ!!!」
なんと、倉庫には、100体のサンタロボとは異なるタイプの、大きくてしっかりした足のトナカイロボ、重厚感のある豪華で大きなソリが登場しました。ソリの大きさは8人乗りくらいのサイズです。
バターナッツ「これは何ですか!?」
マルナス「これはものすごいスピードが出る、空飛ぶサンタの乗用ソリなのデース!吹雪の中も平気で飛べマース!」
バターナッツ「乗用車じゃなくて、乗用ソリ!?」
そうです、この豪華で大きなソリはクリスマス社にサンプルとして提案したB案のデラックスタイプのものでした。クリスマス社に採用されたのはA案の方だったので、B案のこれは1台だけ試しに作ったものを倉庫にしまっていたのでした。
マルナス「急ぎまショウ!!!」
バターナッツ「私も同行します!同時に至急応援を呼びます!」
名探偵マイターケ「私も犯人逮捕のため同行します!」
占い師ハスーネ「ワシも行く!!!」
シロナス「私も行かせて下さい!」
チャコ・チェリ子「私たちもっ!」
という訳で、マルナス助手をはじめとするその場にいた7人が続いてソリに乗り込みました。
マルナス「(なんでこんな大人数に!?)出発しマース!!!」
ブルルンッ!!!ゴオオオオオオオオ!!!
マルナス以外全員「うわああああっ!!!」
大きなエンジン音と共に、トナカイロボットは上空へと駆け上がり、7人を乗せたソリはもの凄いスピードで空を移動して行きました。
その頃・・・
ロッジの地下にて。
ナスビー「・・・3909年X月X日、生け捕りにし、眠らせていたはずの竜が突然目を覚ました。竜は怒り狂ったように暴れ、エネルギー精製プラントは壊滅した。生き残った者の報告によると、爆発の中、3体の竜が飛翔していったとある。炎をまとった燃え盛る体の赤い竜、電気を帯びチカチカと体を光らせる竜、透き通った水のような質感の青い体の竜。おそらく自らの危機を感じ力を3つに分散させたものと考える。再び、竜を生け捕りにしなくては生体エネルギーを抽出できない・・・。」
ニラッチ「ふむふむ。」
ナスビー「はぁ・・・。単純に疲れきた・・・。ちょっと休憩させてくれ。」
ニラッチ「ダメだ。早く読め。」
ナスビー「そもそも、これが読み終わったら、ナスミさんと私を自由にしてくれるんだろうな?」
ニラッチ「それはお前の仕事次第だ。」
ナスビー「・・・くそぉ!鬼!!!悪魔!!!」
ニラッチ「とにかく、早く解放されたければ無駄口を減らすことだな。」
引き続きナスビー博士は古代文字の翻訳をさせられました。
ニラッチ博士は自分の知りたかった古代兵器の製造方法が知れて、なんとも満足気です。
飽きる様子は一切なく、集中してナスビー博士の声を聞いていました。
ナスビー「(この機械オタク!変態野郎め!・・・。)」
ショーケースの中のナスミさんは心配そうにこちらを見つめています。ナスミさんには一体何が起きているのかさっぱりわからない状況です。
その頃、ロッジのある地上にて、クリビーたち3人は・・・
雪山で遭難しているクリビーたちを発見した1体のサンタロボは、その場に着陸し、先程からずっと、異常検知の信号を飛ばし続けていました。トナカイロボの目がチカチカと一定の間隔で点滅しています。
クリビー「このロボット、一体何者なんだろう?」
モモビー「なあ・・・あのニラのおっさんの手先だったりして!?」
ネギーン「えええ!?」
クリビー「こんなかわいいロボットなのに?」
ネギーン「ニラッチ博士の手先だったとしても、僕たちここで凍え死ぬより見つかった方がマシです。」
モモビー「たしかになあ・・・。」
クリビー「ここでこのまま助けを待つしかないかな・・・。」
だんだん体が冷えて来た3人は外の寒さに限界になってきました。
3人は顔を見合わせ、思い切ってロッジの正面扉を開けようとしましたが、鍵がかかっていて中に入れません。
モモビー「・・・そういえばさ、さっきのおっさんたちの会話で、ロッジの中に暖炉があるって聞こえたよな?」
モモビーがそう言うと、クリビーとネギーンも暖炉のことを思い出しました。
そして3人とも、ロッジの屋根から出ている煙突の方を見ました。
ネギーン「暖炉の炎は熱くない・・・見せかけの炎・・・。」
クリビー「もしかして、この煙突から中に入れるんじゃ・・・?」
モモビー「なるほど!!!でも、どうやって登る???」
3人が「う~ん・・・。」と屋根に登る方法を考え始めたときです。
???「クリビーく~ん!!!」
クリビー「え!?」
クリビーの名前を呼ぶ声、そうです!それはサンタのソリでこちらに駆け付けたマルナス助手の声でした!
マルナス助手「モモビーくん、ネギーンくん!!!助けに来マシタ~!!!」
クリビー・モモビー・ネギーン「マルナスさ~ん!!!」
マルナス助手ほかバターナッツ警部ら7人を乗せた大きなソリがロッジの横に着陸しました。
クリビー「シロナス先生!それに、看護師さんたちも!」
ネギーン「警察の人まで来て下さったんですね!(・・・それと、探偵さん?と占い師さんまでも?)」
マルナス「よかった、無事で!!!クリビー、一体何があったんデスカ!?」
クリビー「ええと、話すと長くなるんだけど・・・。」
ネギーン「ナスビー博士がロッジの地下に連れていかれてしまったんです!!!」
モモビー「ニラのおっさんがナスミさんに化けてたんだ!!!」
マルナス「え?え?一体どうゆうこと・・・!?」
ネギーン「僕が前に見た、ニラの人、ニラッチ博士らしき人の仕業なんです!」
クリビー「もしかしたらニラッチ博士はナスビー博士を●そうとしてるかもしれません!」
バターナッツ警部「なんと!!!それは、本当かね!?」
シロナス「ニセのナスミさん?・・・もしかしてここにナスミさんも!?」
チェコ・チェリ子「ナスミが・・・!?ナスミ、どうか無事でっ!!!」
名探偵マイターケ「ズバリ!真犯人はニラ男のニラッチ博士だっ!」
占い師ハスーネ「おお!ナスミさんの生霊が呼んでおるっ!このロッジの地下から聞こえるわい!助けて~!!!犯人は2人いるわ!!!ナスビー博士とニラッチ博士の共謀よ!!!」
名探偵マイターケ「え!?・・・し、真犯人は2人の共犯だー!!!」
バターナッツ警部「ああもう!うるさいっ!!!君たちは静かにしたまえっ!!!気が散るっ!!!」
クリビーたち3人は正面の扉は鍵がかかって入れないこと、煙突と暖炉の炎のことをみんなに説明しました。
マルナス「・・・煙突から入るしかないデース!!!」
マルナス助手とバターナッツ警部とクリビーたち3人は、マルナスたちが乗って来たソリに繋がれていたトナカイロボを使って浮上しました。そうして屋根まで上った5人は煙突の周りを囲んで作戦を考えました。
バターナッツ警部「・・・これは、小さすぎて、私では中に入れないな。」
体の大きいバターナッツ警部は煙突の中を通ることができなそうでした。
マルナス「ワタシが行きます・・・!」
バターナッツ警部「マルナスさん、待ってください。もうすぐこちらに警察の応援が来ます・・・。それまで待ちましょう。」
マルナス「いや、待てマセン!!!ワタシが行きます!!!バターナッツ警部たちは外からできる限りの援護を願いマス!!!」
そう言い、マルナス助手は1人、煙突の中に飛び込んでしまいました!!!
バターナッツ警部「マ、マルナスさんっ!?」
クリビー「マルナス助手、待ってーーーッ!!!」
つづく


