『君に仲の良い友達はいますか?』
このおはなしは、『友達』って何? という疑問を、みんなと一緒に考えるおはなしだよ。
よかったら読んでみてね。
・・・
クリビー、モモビー、ネギーンはいつも3人で仲良く遊んでいます。
3人ともトンガリ頭の丸顔で、見た目は似ているところもあるけど、性格はそれぞれ、全然違います。
それぞれ得意なこともあれば、苦手なこともあるし、
同じものを見ても、全然違うことを考えたり、
選ぶ道も違うでしょう。
それでも仲良く遊べるなんて、素敵なことだよね。
しかし、誰がどう見ても、仲の良い3人組・・・。
羨ましいなあ~。
これはマンガだから、理想の友達を描いてる訳でしょ?
『実際の友達はこんなに都合よく、仲良くしてはいられないさ。』
そう思ったそこの君!本当に、その通り!だよね~。
でも、実は、マンガの世界でも、キャラクターたちが心の中で隠してる悩みはあるんだよ。
今回のおはなしの主人公はネギーン。
ネギーンには最近、悩んでいることがありました。
それも、クリビーとモモビーには絶対に言えない、深い深い悩みでした。
・・・
ネギーン「(はぁ・・・。)」
ネギーンは深~いタメ息をつきました。
しかし、それは心の中で・・・です。
ネギーンから見て右側にはクリビー、左側にはモモビーの頭がありました。
そうです、ネギーンはそのタメ息がクリビーとモモビーに聞こえないように、心の中でこっそり、『しょんぼり』と、していたのです。

三人は今、大きな木の下にゴロンと寝転がり、のんびりと昼寝をしています。
木陰(こかげ)は涼しくて心地よく、クリビーとモモビーはスヤスヤ・・・気持ちよさそうに眠っています。
しかし、ネギーンだけは眠れずにいました。
今日もまた、モヤモヤと考え事をしていたのです。
つづく


