【第30話】自分に合った友達#1

おはなし

『君に仲の良い友達はいますか?』

このおはなしは、『友達』って何? という疑問を、みんなと一緒に考えるおはなしだよ。

よかったら読んでみてね。

・・・

クリビー、モモビー、ネギーンはいつも3人で仲良く遊んでいます。

3人ともトンガリ頭の丸顔で、見た目は似ているところもあるけど、性格はそれぞれ、全然違います。

それぞれ得意なこともあれば、苦手なこともあるし、

同じものを見ても、全然違うことを考えたり、

選ぶ道も違うでしょう。

それでも仲良く遊べるなんて、素敵なことだよね。

しかし、誰がどう見ても、仲の良い3人組・・・。

羨ましいなあ~。

これはマンガだから、理想の友達を描いてる訳でしょ?

『実際の友達はこんなに都合よく、仲良くしてはいられないさ。』

そう思ったそこの君!本当に、その通り!だよね~。

でも、実は、マンガの世界でも、キャラクターたちが心の中で隠してる悩みはあるんだよ。

今回のおはなしの主人公はネギーン。

ネギーンには最近、悩んでいることがありました。

それも、クリビーとモモビーには絶対に言えない、深い深い悩みでした。

・・・

ネギーン「(はぁ・・・。)」

ネギーンは深~いタメ息をつきました。

しかし、それは心の中で・・・です。

ネギーンから見て右側にはクリビー、左側にはモモビーの頭がありました。

そうです、ネギーンはそのタメ息がクリビーとモモビーに聞こえないように、心の中でこっそり、『しょんぼり』と、していたのです。

三人は今、大きな木の下にゴロンと寝転がり、のんびりと昼寝をしています。

木陰(こかげ)は涼しくて心地よく、クリビーとモモビーはスヤスヤ・・・気持ちよさそうに眠っています。

しかし、ネギーンだけは眠れずにいました。

今日もまた、モヤモヤと考え事をしていたのです。

つづく